1万トンの待雪草を、彼女に

メンタルヘルス系のコアな情報と、繊細すぎるわたしの日記と。臨床心理士(カウンセラー)の傲慢さと異常性を広く知ってほしい。これは社会問題だという認識です。苦しめられている方、あなたは悪くない。もっと怒っていい。【初めての方は、ブログ下部のおすすめ10記事からどうぞ】

【書評】水島広子「トラウマの現実に向き合う―ジャッジメントを手放すということ」が治療者から受けたトラウマを抱える人にとっての超良書だった。

こんにちは、スノードロップです。

 

水島広子さんのトラウマ本をさっき読み終えたので、まずは簡単に感想やまとめなどをまとめておきます。あとで詳しく追記するかもしれません。書き終えて振り返ると結構雑になりましたが、今日のところはこれが限界。無理はいけない。

私も治療者(カウンセラー)のハラスメント行為・言葉の暴力によって、PTSDの被害を受けた人間なので、この本をもっと早く読みたかった……でもその元気が昔はなかった。

 

 

はじめに

本書では、「ジャッジメント」という言葉がキーワードとして扱われ、「 ある 人 の 主観 に 基づい て 下さ れる 評価」 として 定義 さ れます。それは暴力性をはらんでいて、人を傷つけます。自分に対してジャッジメントすると自分を傷つけます。

このジャッジメントによって、治療を受けに来た人が治療者によってさらに傷つけられているとあります。トラウマを抱えている人の症状がさらに悪化しています。

トラウマによる症状(怒りの爆発とか対人関係への悪影響など)と、自分のもともとの人格の切り分けが重要らしいですが、それに失敗する治療者も多い。その場合、パーソナリティ障害などと誤診することになる。

これら全部、当ブログで批判している臨床心理士のことですね。そして、傷ついている人とは、まさにわたし自身のことでした。すごくピンポイントに言い当ててくる本でした。

 

気になった部分について引用しながら考えていきます。途中でコピペ制限に引っ掛かったので引用が雑になってます。

わたしも体調が万全でないので、全ての記事をしっかりと仕上げる気力がまだありません…。でも、トラウマからは必ず解放され、元気になれるともありました。

 

 

  反対 に、「 変えよ う と する こと」 は、 一般 に 逆効果 で ある。 変えよ う と する と、 かえって 抵抗 を 強め て しまい、 変わり にくく なる こと が 多い。 これ には いろいろ な 理由 が 考え られる が、 最も 大きな もの は、「 変えよ う と する こと」 イコール「 現状 に 否定的 な ジャッジメント を 下し て いる こと」 だ から だ と 私 は 考え て いる。 現状 を「 よく ない もの」 と ジャッジ し て い なけれ ば、 変えよ う と し ない はず だ から だ。(創元こころ文庫 (Kindle の位置No.1050-1054). . Kindle 版.)

これ、臨床心理士の失敗の典型ですね。彼女たちは強引で卑怯で失礼で効果のないやりかたでクライアントを変えようとしてきます。本書には変えようとするのではなく、変われない要因を取り除く支援が必要だとありました。その通りだと思います。

変われない要因が取り除かれると、しかるべき時期が来ると、人は自然に良い方向へと歩んでいけるとも。これも実感としてよくわかる。わたしも昔にくらべると、ずいぶんよくなりました。まだ「あの臨床心理士を絶対にゆるせない」と思っているし、怒りの爆発や中途覚醒したりもしてますが。

 

  患者 の 文脈 を 理解 する という こと は、 患者 の 感じ 方 の 何 一つ として 不適切 な もの は ない という こと を 認める こと で ある。 これ は 病気 の 診断 を 満たす 状態 の 人 において も 何ら 変わら ない。 ある 生物学 的 な 背景 を 持っ て 生まれ、 ある 育ち 方 を し、 ある 体験 を し、 ある 病気 の 症状 を 持っ て いる 人 が、「 そう 感じ て いる」 のは 適切 な こと なので ある。

水島 広子. トラウマの現実に向き合う:ジャッジメントを手放すということ 創元こころ文庫 (Kindle の位置No.1161-1164). . Kindle 版.

 

確かに。わたしも昔は自分の感じ方がひどく疑わしく、信頼できないと思っていました。でも、それでよかったんだ。自分の感じたままで間違ってなかったんだ。それを否定されても何も回復しなかったしね。

だからこそいま、苦しんでいる方には、「あなたの感じ方は間違っていない!」ということを全力で伝えたいです。

 

 この よう に、「 わから なさ」 が「 パーソナリティ の 問題」 と ジャッジ さ れ て しまう 人 は 少なく ない。

水島 広子. トラウマの現実に向き合う:ジャッジメントを手放すということ 創元こころ文庫 (Kindle の位置No.1395-1400). . Kindle 版.

  この よう に、「 パーソナリティ の 問題」 など として 流さ れ て いる もの を 注意深く 見 て いく と、 明らか な PTSD と 診断 さ れる こと も あれ ば、 診断 は 違っ ても トラウマ 的 な 文脈 が 中心 で ある こと に 気づく 場合 も ある。 対人 トラウマ を 持つ 患者 は、 注意深く 見 ない と「 パーソナリティ に 問題 の ある 人」 に 見える。「 わがまま」「 もともと 暴力 的 な 性格」 と 言わ れ て き た 人 が、 実は トラウマ の 症状 に 苦しん で いる、 という こと を 見つける こと も 今 までに 少なく なかっ た。

水島 広子. トラウマの現実に向き合う:ジャッジメントを手放すということ 創元こころ文庫 (Kindle の位置No.1439-1443). . Kindle 版.

わたしもこの例でした。

わたしももともとトラウマを抱えていて、その上に風変りな人間で、しかもうつ病PTSDを患っているわりには会話が出来るタイプで、そのため誤解されることがたくさんありました。

その「わからなさ」を治療者が自身の安心や自尊心の防衛のために、「パーソナリティの問題」と判断されることは少なくないと。しかもその判断は間違っているうえに根拠を欠いているともありました。

わたしも何度もパーソナリティの問題として誤って扱われ、「お前は未熟だ」「お前は間違っている・歪んでいる」と何度も言われましたが、実際にはトラウマの症状でした。PTSDでした。臨床心理士の言うことが見当はずれの中傷にしか思えなかったし、実際にそうだったし、彼女たちがそんなことをヒステリックに騒ぎ立てたところで何の効果も無かった。何回も大きな声で非難された。強い否定のジャッジメントを何度も下された。誠実に向き合って大損をした。ひどく傷ついた。

わたしは未熟でろくでもない人間ではありますが、臨床心理士が言うような人間では絶対にないと思っています。でも、当時はなかなかそうは思えなかったか。

臨床心理士に「お前には友達がいない、いたことがない」って言われたって、実際にいるんだけど……。「性的虐待の被害者だ」って言われても、本当にそんな事実はない。忘れているわけでもない。強引な決めつけ・あてはめにすぎない。

どんなに具体的に反論しても聞く耳を持たれなかった。治療者自身の安心のために、自分の見立てを是が非でも放棄したくなかったみたいですね。しがみつきたかったようですね。自分の弱さゆえに人を傷つけるなよ。

 

関連:

【体験記・長文】傲慢で性格の悪い臨床心理士(カウンセラー)は、使えない - 1万トンの待雪草を、彼女に

 

 治療 者 の「 手の内」 は 常に 明らか に し て おか なけれ ば 信頼 関係 は 築け ない。

水島 広子. トラウマの現実に向き合う:ジャッジメントを手放すということ 創元こころ文庫 (Kindle の位置No.1648-1649). . Kindle 版.

 これも臨床心理士の失敗の典型ですね。彼女たちは必死に自分を隠している。なので信頼関係を築けない。それに対して当然の不信を感じるクライアントに、「非協力的」「態度が悪い」などと言ったりしている。恥を知れ。本当に「内省的態度」が必要なのはあなただ。本当に弱いのはあなただ。

 

 いよいよ制限に引っ掛かってコピペできなくなったので、わたしのことばで以下は簡単にまとめておきます。

 

  • 患者の味方でいるということは、ジャッジメントを手放して患者の現実に向き合うことである。患者の価値観に合わせてあげるということはかなり失礼な行為であり、ジャッジメントに基づいているので患者の味方でいるということにはならない。
  • 人生のコントロール感覚が回復し、自分、他者、世界への信頼をそれなりに取り戻し、自分の足で歩いていると感じられるのなら形に囚われずともそれは回復
  • トラウマ治療でも「 否認」 →「 絶望」 →「 脱 愛着」というプロセスをたどる。

 

  トラウマ体験後の「絶望」の時期には「自分は絶対に立ち直れない」「相手を絶対にゆるせない」と感じるものだ。この時期には自分の「被害者性」を強く意識することになる。その時期をある程度続け、被害者性を十分に味わうと、「脱愛着」の時期に入り、トラウマ体験との距離が生まれてくる。被害者としての自分の立ち位置が微妙に変わってきて、「被害者でい続けること」への違和感が生じ始め、「ゆるし」が視野に入ってくることが多い。(詳しくは・引用元は水島広子:自分をゆるすということ

わたしもいま、「相手を絶対にゆるせない」と感じていますが、もうすぐ立ち直れそうとも感じていますね。これは「脱愛着」の時期へと入り始めているのでしょうか。

強調しておきたいのが、著者が言う「ゆるし」とは、加害者を許すということではなく、自分自身を許すということです。ここを取り違えると大変なことになるので注意が必要です。

自分自身への否定的なジャッジメントをやめよう。

 

本書は対人関係療法をベースにして書かれており、その実践(クリニックなどでの臨床援助)はまだまだ国内で受けるには難しいという現状があるようです(2017年現在)。しかし、本を読みながらできるセルフヘルプもあるとウィキペディア対人関係療法 - Wikipedia)で見ました。

わたしはエクスポージャーをベースにしたEMDRがよく効くタイプでしたが、それと相性が悪い方には対人関係療法という選択を提案したいと著者も書いていましたね。確か2015年にエビデンスが証明されたばかりなんだっけ?

 

わたし自身の個人的な考察としては、本書の考えは仏教と通ずるところがあると思うんですよね。「ジャッジメントをやめよう」ということは、仏教の言葉で言うと「仏のものさしではかろう。自解に執着するのをやめよう」という風になると思います。あまり詳しくないけど。

そして瞑想が実践として有効な気がしています。わたしもほぼ毎日しているのですが、「解釈や評価を加えずに、ただ雑念を流していく。呼吸に集中していく」ということはまさに本書の考えと合致しているように思えるんですよね。

ただ、瞑想も少し集中力がいるので、症状が重い方にはつらいと思います。無理はなさらずに…。

 

 

 

"みんなのメンタルヘルスが平和になりますように"、スノードロップでした。

 

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