1万トンの待雪草を、彼女に

メンタルヘルス系のコアな情報と、繊細すぎるわたしの日記と。臨床心理士(カウンセラー)の傲慢さと異常性を広く知ってほしい。これは社会問題だという認識です。苦しめられている方、あなたは悪くない。もっと怒っていい。【初めての方は、ブログ下部のおすすめ10記事からどうぞ】

【書評】松波幸雄『うつの性格と心理 その深奥に眠る静かな力と日本文化』が素晴らしい。うつの人にとっての最重要書籍といっても過言ではない。

こんにちは、スノードロップです。

場所と日によってはセミの声が聴こえてくるようになる季節ですね。夏の風物詩の中でも、セミの声がとくに好きです。風情があって。色んな情景が自然と思い起こされます。

 

さて、わたしはメンタルヘルス系の本や、心理学関連の本を割とたくさん読んできましたが、その中でも最高レベルの書籍でした。洞察が深まりますし、生きる元気が湧いてきました。超おすすめです。

 

うつの心理と性格 その深奥に眠る静かな力と日本文化

うつの心理と性格 その深奥に眠る静かな力と日本文化

 

 

 「本書で述べてきた内容からうつを乗り越えるための要点をまとめ」たものとして挙げられているリストを引用して、この本の全体像をまずご紹介したいと思います。わたしも書中であった「ブラックな感じ」を出していきますw そもそも、このブログ全体でブラックな感じが出ていると思いますがw

 

  • 自分は、矛盾に気づく敏感さや他人との争いを人一倍嫌う点において、突出した能力と善良さの持ち主であることを自覚し、自分の性格を変えようとは思わないこと。
  • 大多数の周囲の助言に惑わされず、自分の頭で考え判断し行動すること。
  • 内省するよりも、他者の性格上の問題点や行動パターンを見抜くことに集中すること。
  • 世の中の大多数の人々は、自分が考えている以上に、損得勘定や力関係によって動いていることを知っておくこと。
  • 友人・知り合いとの関係を簡単に断ち切らず、その持続を大切にすること。つまり外向性も大事にすること。

(p.181-182)

 

一番上から順に見ていきます。

 

矛盾に気づく敏感さ」「他人との争いを嫌う」……かなり心当たりがあります。そういう人は善良だと思いますが、わたし個人は自分が善良な人間だとはあまり思いませんけどね。むしろ悪党でありたいと日々思っています。まあ、50年~100年くらい経てば、わたしたちの立場が実は正しかったことが明らかになると予想していますが。

大多数の助言に惑わされず、自分の頭で判断し行動する」実感としてかなり重要だと思います。世の中に流布されている言葉たちは、そのほとんどが外向的な人間のためのものあるいは間違った内容で、わたしたち内向的な人間に効果があるものではないとよく感じています。そういう言葉には耳を塞ぎ、尊敬している人だけからの良質な助言だけを聞くことが重要だと思っています。ノイズが多すぎるんですよ。内向的な人間にとって。処理しきれなくなります。聞くべき声までもがうまく聴き取れなくなります。そしてうつになります。実際なりました。

内省するよりも他者の問題点や行動パターンを見抜く」自己否定という言葉で書中で語られていた内容に繋がっていると思いました。それがうつの病理だとありましたね。まずは外向型の人間の特徴の理解と洞察が大事だということで、そこに紙面が割かれていました。自己否定のループに陥るとうつになるとも。

世の中の大多数の人々は、自分が考えている以上に、損得勘定や力関係によって動いている」そして、その外向的な人間の重要な特徴の一つ。これは、深く心に刻み込んでおかないといけないと感じました。「善良」な人とは違う人が多い。本人たちは絶対に認めないんだろうけど。表面的な策謀で回避を試みるんだろうし、深い洞察は持っていないんだろうけど。

外向性も大事にする」これは耳が痛いですが、真面目に向き合って取り入れていかないといけないことなんでしょうね。わたしは老害にこういうことを言われるともはや殺意すら覚えますが、尊敬している方の助言は積極的に聞いていきたいと考えています。似たような言葉を語っても、その内容や効果は正反対ということはよくあることです。

 

さらに、「うつを乗り越えるためのもっとも大切な要点」として、「自らの尊厳を守るため、"冷静沈着に闘う姿勢"を忘れないことであり、周囲の不当な言動には決して負けないと、固く固く心に誓うことである。」(p.182より、太字は原文では傍点)とあります。

わたしは、ハラスメント行為・言葉の暴力によってわたしをPTSDにした臨床心理士に対して強い憎悪と殺意を抱いていますが、闘いは冷静に一手ずつ進めなければなりませんね。訴訟にしても、それ以外の手段にしても。

 

 

以下では、とくに印象に残った部分について、引用しながら語っていきます。

 

間違っていないはずの子どもが悪者にされると、当然その子の感情は抑圧され、抑圧された感情は攻撃性として鬱積する。(中略)しかしうつ性格の人の場合、筋の通らないことができないので、そういう八つ当たりもあまりできない(やったことのある人もいるが、それはそれで罪悪感の原因となっている)。するとその攻撃性が向かうのは、もはや自分自身でしかない。つまり、「常に悪いのは私」という"自己否定"の循環が成立してしまうのである。くり返すが、うつの病理とはこの自己否定の循環そのものである。(p.138-139)

 実感として、よくわかる気がします。攻撃性は鬱積し、行き場を求める。行き場がなくなると、最終的に自分へと向かう。八つ当たりしている人もたくさんいるように思いますが、うつ性格の人はそれはできないし、やらない。やっても罪悪感の原因になる。わたしも、うつ病になる前の長い時期と、重いうつ症状に悩まされていた最中、まさに「自己否定の循環」に囚われていました。自分の行動や言動の一つ一つを繰り返し点検し、否定を繰り返していました。死にそうでした。

 

 

ユング的に表現すれば、うつ性格の人々の多くは思考が優越機能であるか、少なくともかなり発達している人間ということになる。また、逆に思考が劣等機能であるタイプは、レベルの高い考えを聞かされると、無意識に劣等感を刺激され、何らかの抵抗や苛立ちを示すことになる。「考えすぎだ」あるいは「理屈っぽい」という非難は、そのひとつの現れなのである。(p.20)

ここまで読んでいただいている方はお気づきだと思いますが、わたしも自分の中で思考が優越なタイプだと思います。具体的な反論もなく、「理屈っぽい」と言われたり個人攻撃にシフトされると「憎悪や殺意」を覚えることからも、思考の逆位置の感情が劣等機能になっていることがうかがえるかもしれません。

そしてわたしたちの逆の位置にいる人は、思考を働かせた発言を聞かされると、「無意識に劣等感を刺激され、何らかの抵抗や苛立ちを示すことになる」ということをよく知っておかなければならない。これ、わたしを攻撃してPTSDにした臨床心理士によく見られた特徴ですね……。

 

ちなみに外向型はどうかというと、彼らがくよくよ考えたりしないのは、必ずしも体験を自我に統合する必要がないからである。というのは、彼らにはそれに代わる強力な武器があるからだ。その武器とは、体験した出来事のうち自分にとって不都合なものは、片っ端からどんどん忘れていく能力である。だから外向型には、とくに根拠がないのにもかかわらず、自分に自信を持っている人が少なくない。(p.49)

不都合なものは忘れてるんかい!!!さすがに怒るわ。 わたしは、もう10年位前の出来事でも、うまく自我に統合できていないことを今でも考えています。検討しています。よく思い出します。やりすぎだと自分でも思いますが、止める方法が分かりません。自然と頭に思い浮かんできます。

 

問題の上司が男性である場合には、典型的な恫喝型が多く、女性である場合には、仕事の進め方などについて、こまごまと叱責や皮肉を繰り返す人物であることが多い。いずれの場合もまず例外なく、仕事とは直接無関係な人格否定を織りまぜてくる。つまりパワーハラスメントだ。(p.92)

 わたしをPTSDにした臨床心理士は女性で、ここで語られている「こまごまと叱責や皮肉を繰り返す人物」という特徴に完全に当てはまっています。人格否定やハラスメント行為も繰り返し行われました。殺意を覚える。

 

次は、"保身"の事なかれ主義の多数派による二次被害について。

二次被害のもっともも典型的なものは、理不尽な攻撃の被害者に対する「もっと大人になれよ」「あの人、決して悪い人じゃないんだよ」「みんな我慢して頑張ってるんだよ」という助言めいた非難である。それらの言葉は、自らの尊厳を守ろうとする者の正当な主張を、"子供じみた意地"もしくは"我慢の足りなさ"にすり替えてしまう。(中略)同時に、問題の本質を見抜いたり、自らの潜在意識に気づくほどの鋭敏さは持っていないのである。(p.99)

「もっと大人になれよ」「みんな我慢して頑張ってるんだよ」……何もわかっていない人たちに、こういうことを言われるのが本当に嫌いでした。かみ砕いて説明しても、具体的な反論もなく、非難と個人攻撃しか返ってきませんでした。こうしてわたしは人間不信になり、うつ状態を強めていきました。そしてこういうことを一番言ってくる人間は、いつも臨床心理士でした。

 

 

第4章の「うつを誘発する日本文化―自己否定の深層心理」においては、耳の痛いお話もありました。社会全体の社会性が低下しているということなのですね。

わたしはかなり内向的な人間なので、外向性を取り入れるという態度や、「断固主張する」ということをもっと身につけていかないといけないな、と身につまされました。

道路のアスファルト舗装が奪っていったもの」のお話は、物心ついたときからアスファルトの上を歩いてきた人間としては、「その発想はなかった!」という感じでした。それと同時にあまり実感がわかない部分も。

道路がアスファルト舗装されていようとも、学校の校庭は土の地面なので、そこでいろんなタイプの人といろんな遊びをしていたとわたしは思っているのですが、昔はもっとそれが豊かだったということなんでしょうか。遊びのグループにいろんなタイプの人間はいたと思いますが、確かに年齢の上下(幼稚園児~中学生くらいまでが一緒に遊んでいたと本文にはある)はあまりなかったな。ああ、そしてそれが重要だともありましたね。なるほど。

 

書評は以上になります。この本は、うつ状態にある人の回復に大きく寄与する素晴らしい書籍だと思いました。メンタルヘルス系の本を漁っている人は、効果がないことに辟易している方もいらっしゃるかと思いますが、あと一冊だけ信じてみる価値はあると思います。

 

うつの心理と性格 その深奥に眠る静かな力と日本文化

うつの心理と性格 その深奥に眠る静かな力と日本文化

 

 

 

"みんなのメンタルヘルスが平和になりますように"、スノードロップでした。

 

個人ブログだけど、Google検索に"臨床心理士批判と苦しめられている方の回復のため"の意見広告(Adwords)を出すことを検討しています : 今、アマゾンで出すための本(電子書籍)を書いていて、それの購入という形でのカンパをお願いできないかと思っています。たぶん値段は500円~600円くらいの予定。3か月以内(執筆現在17/7/10)には出したい。

 

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